■相続放棄、限定承認
相続放棄、限定承認の手続きは、相続人が自己のために相続の開始があつたことを知つた時から三箇月以内に行わなければなりません。(第九百十五条 )
三箇月以内に相続放棄、限定承認の手続きをしなかった場合、単純承認したものとされてしまうので注意が必要です。
また、相続財産の調査等が3ヶ月に期間までに間に合わない場合、その旨を家庭裁判所に申し出ることで、期間が延長される場合があります。
期間内に相続放棄、限定承認をする旨を家庭裁判所に申し出ると、三ヶ月以内であっても原則として、撤回ができなくなるのであわせて注意が必要です。
■遺留分減殺請求
遺留分とは兄妹姉妹以外の相続人が有しているもので、直系尊属のみが相続人の場合は被相続人の財産の1/3(1028条1号)それ以外の場合は全体で被相続人の財産の1/2(1028条2号)が遺留分の割合となります。
遺留分権利者が遺留分減殺請求権を行使すると、遺産分割協議の内容や遺言と異なっていたとしても上記遺留分を請求することができます。
ただし、遺留分減殺請求権を行使できるのは遺留分権利者が、相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があつたことを知つた時から、一年間です。
この期間を過ぎると時効消滅してしまいますから注意が必要です。
期限のある手続き
ふくおか司法書士法人が提供する基礎知識
-
遺産分割協議に必要な書類
■遺産分割協議に必要な書類 遺産分割協議書を作成する際には、遺産分割協議書の作成の過程で必要になる書類...
-
給料を差し押さえられた...
■差し押さえとは 差し押さえは、強制執行の一種です。 これによって債権者が貸したお金を回収するために、...
-
自己破産の流れ
まず、自己破産には2つの種類が存在します。 一つが管財事件、もう一つは同時廃止事件です。 この二つの...
-
所有権移転登記を司法書...
所有権移転登記は不動産登記の中の一つです。不動産登記とは、土地や建物などの不動産の物理的現況や権利関係...
-
免責不許可事由
破産法252条1項各号において、免責不許可事由というものが定められています。 これは、特定の理由による...
-
相続関係説明図の作成
■相続関係説明図とは 相続関係説明図とは、相続の際の法定相続人を図にしたものです。 相続関係説明図...
-
株式会社設立
会社は営利を目的とする社団法人であるため、会社の設立とは社団を設立し、そこに法人格を付与することを指し...
-
相続財産とは
■相続財産とは 相続財産とは、相続人が被相続人から相続した被相続人の一身に専属する権利以外の全ての...
-
役員変更
役員には任期があるため、会社経営の一環として役員を変更する機会が定期的にあります。会社の役員を変更する...