個人間でのお金の貸し借りでも、お金が返ってこない場合はこちらから債権の回収を行うことになります。
しかし、未払いの相手から債権を回収するのはとても難しかったり苦労する場合があります。
本稿では、債権回収を司法書士に依頼することのメリットについて詳しく解説します。
債権回収とは?
債権回収とは、取引先や顧客から支払われるべきであるのに、支払われていない金銭を回収する行為を指します。
しかし、相手は支払うべきお金を支払っていないため、何かしらの問題を抱えている可能性が高いのです。
そのため、債権回収では様々な障害に直面することがあります。
例えば、債務者との連絡が取れない、支払い能力に問題がある、あるいは支払いを拒否するなどのパターンが考えられます。
こういった問題と自分一人で向き合うのは知識や能力的にも心理的にも大変です。
しかし、専門家である司法書士に依頼すれば、難しい問題でも効率的に進められる可能性があります。
司法書士に債権回収を依頼するメリット
債権回収を司法書士に依頼することで、以下のようなメリットが期待できます。
法的知識と経験の活用した適切な対応
司法書士は債権回収に関連する法律や手続きについて深い知識と豊富な経験を持っています。
例えば、債権の時効の管理や、法的手続きの具体的な進め方など、専門的な知識を活かした適切なアドバイスが得られます。
また、債務者の経済的な状況に応じた回収方法の立案なども可能です。
心理的なプレッシャーによる自主的な返済の可能性
司法書士からの連絡は、債務者に大きな心理的プレッシャーを与えます。
例えば、「友人が半年以内に返すと言っていた50万円が1年経っても返ってこない」という状況の場合、司法書士が債務者に対して正式な請求書を送付します。
今までは友人関係の中の出来事で融通が効く状況だったが、法律の専門家が介入したという事実は、多くの債務者に返済を真剣に考えさせるきっかけとなります。
時間と労力の節約
一個人が自力で債権回収を行おうと思った場合、債務者との交渉や、複雑な書類作成で多くの労力や時間を消費することになります。
精神的な負担も大きく、交渉では言い争いになり何も回収できず仲だけが悪化するなどの可能性もあります。
しかし、司法書士に依頼すれば、その時間や労力、ストレスから解放され、その時間を本業や別のやりたいことに充てることができます。
専門的なアプローチによる回収率の向上
司法書士は交渉技術や、債務者が返済しやすいプランを提示するなどで、効果的な回収を行います。
例えば、長期的な滞納案件で回収が困難な場合でも、司法書士が介入することで回収が進んでいくようなケースもあります。
特に、複数の債権者が未払いという複雑な状況や、長期間に渡る滞納などの場合、司法書士の有無は大きな差を生みます。
最適な法的手続きによる、回収コストの削減
司法書士は支払督促や少額訴訟など、依頼者の状況に応じた最適な法的手続きを提案することができます。
例えば、訴訟を起こして100万円の回収をしようと思った場合、弁護士に依頼した場合には弁護士費用などで30万円以上かかる可能性がありますが、まずは比較的安い支払督促を行うことで数万円程度のコストで回収できる場合もあります。
このように、状況に応じた適切な選択により、回収にかかるコストを最小限に抑え、コスト面でも回収の効率が上がります。
リスク管理の向上
債権回収は、予定通りに支払わない相手が悪く、取り立てには正当性があるからといっても何をしても良いというわけではありません。
ちゃんと債権回収の取り立て行為に関する規制(債権管理回収業に関する特別措置法など)を遵守することは極めて重要です。
司法書士は、これらの法規制を熟知しているので、強く取り立てた結果、意図せず違法行為を行ってしまった、などのリスクを軽減できます。
例えば深夜の電話や過度に頻繁に訪問するなど、違法とされる取り立て行為を回避できます。
具体的には、一日の電話回数を3回以内に制限したり、債務者のプライバシーに配慮した対応を行うなど、法令遵守を徹底することで、債務者から訴訟を起こされ、債権回収どころか逆にお金を支払うことになるリスクを大幅に低減できます。
まとめ
本稿では、債権回収を司法書士に依頼するメリットについて解説しました。
債権回収が困難な状況に直面した際には、専門家である司法書士の力を借りることで、効果的かつ適切な解決策を見出せる可能性が高まります。
個々の状況を慎重に検討し、必要に応じて司法書士に相談することをおすすめします。