まず、自己破産には2つの種類が存在します。
一つが管財事件、もう一つは同時廃止事件です。
この二つの違いは、破産管財人が選任されるか否かという点です。
破産管財人とは、裁判所から選任され、破産申立人の資産を調査、管理し、破産手続を進行していくという重要な役割を果たす人たちです。彼らが選任される場合いうのは、主に破産申立人に一定の資産があるといった場合です。
すなわち、破産申立人に資産がなければ破産管財人が選任される必要もないのです。その場合は、破産手続の申立てが認められて破産手続開始と同時に手続きが終了します。これを「同時廃止事件」と言うのです。破産手続が終了した後は、免責手続へと移行します。
一方で、破産管財人が選任された場合には、債権者集会等を経て破産手続が終了となります。
ここまでの点を踏まえた上で、大まかに自己破産の流れを説明します。
まずは、破産の申立てを行います。すると、裁判所がこれを同時廃止事件として取り扱うか、管財事件とするかを決定します。同時廃止事件となれば、あとは免責手続を済ませるだけです。一方で、管財事件となれば破産手続を経たうえで免責手続に移ることになります。
同時廃止事件になるか、管財事件になるかで自己破産にかかる時間や費用は大きく異なって来ますので、十分に確認をしておきましょう。
ふくおか司法書士法人は福岡県福岡市を中心に、大分県や佐賀県にて皆さまからのご相談を承っております。
債務整理に関するお悩みは、当事務所までご相談ください。
ご相談者様に寄り添い、皆様のお悩みを迅速・丁寧に解決いたします。
自己破産の流れ
ふくおか司法書士法人が提供する基礎知識
-
相続放棄
相続放棄とは、文字どおり、「相続権を放棄する」というもので、相続人が一切の遺産の相続を放棄することをい...
-
非免責債権
自己破産の申立てが認められ、免責を得られると、実質的に借金が帳消しとなります。 しかし、一部の債権には...
-
債権回収の基本的な流れ・手順
債権回収は、主に3つの手順を踏み、行います。もっとも、誰がどんな方法でどんな債権を回収するかにより、手...
-
個人再生のメリットとデ...
個人再生は、裁判所を介して、すべての債務のうち一部を返済免除として貰い、残った債務を原則3年間で返済す...
-
福岡市の遺産分割協議書...
遺産分割協議書とは、遺産分割協議の結果を記載した書面のことです。 遺産分割協議とは、相続が起こったと...
-
遺産分割協議に必要な書類
■遺産分割協議に必要な書類 遺産分割協議書を作成する際には、遺産分割協議書の作成の過程で必要になる書類...
-
相続財産とは
■相続財産とは 相続財産とは、相続人が被相続人から相続した被相続人の一身に専属する権利以外の全ての...
-
期限のある手続き
■相続放棄、限定承認 相続放棄、限定承認の手続きは、相続人が自己のために相続の開始があつたことを知つ...
-
不在者がいる場合の遺産分割
■不在者がいる場合の遺産分割 遺産分割協議は、原則として共同相続人全員でおこなう必要があります(民法9...