個人再生は、裁判所を介することで債務の大幅な圧縮を目指す債務整理の方法になりますので、まずは裁判所へ申立てを行う必要があります。もし、住宅ローンが残っている持ち家を手放すことなく個人再生をしたい場合には、別途その手続きを求める申立てを同時に行います。
この申立てを行うタイミングで、裁判所に「債権者一覧表」や「財産目録」といった書類を提供します。もしも、これらの書類に不備があれば、手続き全体に大きな影響を与えることになりますので、十分に注意してください。
申立てを行った後は、審尋や個人再生委員の選任などを経て、再生手続開始決定が下されます。この決定を受け、債権(借金)の調査や個人再生委員への支払予定額の納付などを行うことになります。
申立人は、こうした借金や財産の調査を踏まえたうえで再生計画案を作成します。これを提出し、もし債権者が認可すれば、借金は減額され、あとは残債務を弁済するだけです。ですが、もし再生計画案が不認可となった場合には、自己破産に進むか不服申立てをすることになります。
これが個人再生の大まかな流れになります。
裁判所を介し、複雑な手続きとなりますので、弁護士や司法書士といった専門家に一度相談されてみることをおすすめします。
ふくおか司法書士法人は福岡県福岡市を中心に、大分県や佐賀県にて皆さまからのご相談を承っております。
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個人再生の流れ
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